パスポートと苗字が違った(旧姓の)まま、航空券の予約を取ってしまった場合ってどうなるのでしょうか?
実際には出国する事はできますが、やはりトラブルに巻き込まれる可能性があります。
トラブルに巻き込まれないためにも、どんなトラブルが起こる可能性があるか事前に調べておきましょう。
入国審査で引っかかる可能性
もしも名前が変わったのにもかかわらず、旧姓のままで海外に出かけてしまった場合、特に夫婦でハネムーンなどの旅行に行った際には入国審査で引っかかる可能性があります。
入国審査等では一緒にその国に入る仲間との関係性を聞かれることがありますが、「夫婦だ」と答えたとしても、夫婦同姓の国から来た日本人が違う名字のパスポートを使っていたら、嘘をついていると見なされてしまいます。
※大抵ハネムーンと言えば納得してくれますが、このような可能性があります。ほぼないですが。
また、実際に戸籍とは違う名前のパスポートを利用することで身分詐称とみなされてしまい、入国を許可してもらえない可能性もあります。
夫婦だと言っているにもかかわらず、夫婦と思えない苗字のパスポートを使っていればその時点で怪しまれてしまいますので、安全に入国審査を通過するためにもパスポートは最新のものでなければいけません。
病院にかかった時に困る
現地で万が一トラブル等に遭い、病院にかかった時にも正しい名字のパスポートでなければ困ります。
例えば保険を購入しており、その保険を使って病院にかかろうと思っても、もしも保険は結婚した後の苗字になっており、パスポートが旧姓だった、ということであれば、それは同一人物だと思ってもらえず、保険が使えない可能性もあるのです。
確かに保険でカバーされている人物の名前と身分証明書の名前が違えば、それは同一人物ではないということになり、せっかく保険を購入していても保険が使えず、実費で支払わなければならないという可能性が出てきます。
後から保険を請求しても、名前が違う、口座の名前が違う、などということでトラブルになる可能性もあります。もしも事故にあったときなどに困りますので、パスポートは新しい名前のものでなければいけません。
大使館で困る
海外に行った時、何かトラブルが生じたときに1番頼りになるのは大使館です。
しかし、例えばテロなど大きな問題に巻き込まれ、大使館がそこの国にいる日本人の身元を確認しなければならないとなった場合、パスポートの名前が違えば身分確認ができなくなってしまいます。
時間はパスポート等の情報をもとにそこの国にいる日本人たちを確認していきますが、戸籍と違う名前のパスポートを持っていれば、その確認に時間がかかってしまう可能性があります。そうなれば家族への連絡も遅れてしまいますし、何一つ良い事はありません。
必要以上に大使館の人たちの時間をとってしまうことにもなりかねませんし、そのために他の作業が遅れてしまう可能性もゼロではありません。
そのため、パスポートは正しい名前のものを利用する必要があります。
宿泊先のホテルで困る
国によりますが、行く先によっては「結婚していない男女が同じ部屋に泊まることを禁止している」ということがあります。
例えば中国などはその典型ですが、中国では結婚していない男女が同じ部屋に入り、鍵がかかった時点で警察が検挙するとも言われています。
実際に学生カップルが中国で宿泊して検挙されたケースや、出張に行った日本人男性が現地のお店で中国人女性をお持ち帰りし、ホテルに帰ったために検挙されたケースなども指摘されています。
たとえ夫婦であったとしても、もしも旧姓のまま旅行に行くということがあれば、それは夫婦の名前が異なっているという状態になりますので夫婦と認めてもらえない可能性があります。
そうなれば配偶者である男性が検挙される可能性も出てきますので、苗字は変えておいた方が安心です。
クレジットカードが使えない
パスポートの名前が違うという事はクレジットカードが使えなくなる可能性もあるということです。
クレジットカードの名前が新しい苗字になっており、パスポートの名前が急性のままという場合、クレジットカードを使うときに身分証明書の提示を求められてしまったら、クレジットカードと身分証明書の名前が違うということになり、クレジットカードの利用を認めてもらえなくなってしまう可能性が高まります。
結婚すると、必然的にクレジットカードや運転免許証等の名前も変えなければいけません。
しかしどうしてもパスポートは後回しになりがちになり、パスポートだけは変えていなかったということもあるのではないでしょうか。
しかし、世界で通じる身分証明書であるパスポートの名前が変わっていないということでクレジットカードが使えない、などということになってしまえば大変です。
子供と名前が違う?
もしも既に子供がいる場合、子供の名前と旧姓が違えば、それからトラブルになってしまう可能性もあります。
例えば、配偶者である男性と子供は同じ名前なのに奥さんだけの名前が違うとなれば、出国審査や入国審査で戸惑いが生じます。
そもそも出国審査で「日本人の家族で旦那さんと子供の名前は同じなのに、奥さんだけ名前が違う」と思われてしまえば、関係性を疑われてしまう可能性もゼロではありませんし、やはり「旧姓のパスポートを使っているのではないか」「という事はこのパスポートは有効ではない」と思われてしまう可能性もあります。
そうなれば、そもそも日本も出してもらえない可能性もありますので、パスポートは正しいものを使わなければいけません。
例外!国際結婚の場合
ただし、例外があるということも覚えておきましょう。例えばもしも国際結婚をしている場合、夫婦は苗字が違う可能性があります。というのは、国際結婚は夫婦別姓が基本なので、夫婦別姓を選んでいる夫婦も珍しくありません。
そのような夫婦の場合、「夫婦なのに苗字が違う」と怪しまれないようにするためには戸籍を持ち歩くことがポイントです。
海外に行く場合は戸籍を英訳しておくことで、たとえ苗字が違ったとしても夫婦であるということが証明できます。心配な場合は戸籍を英訳し、公証役場などで証明してもらいましょう。
結婚していない男女が同じ部屋に宿泊することを禁止している国に旅行に行くならば、ホテルなどにチェックインするときにそのような証明書を見せ、確かに夫婦であるということを認めてもらう必要があります。
また、事前に旅行代理店に相談することも大切です。
まとめ
ここで話したのは可能性の話で、絶対にこの通りになるとは限りません。
実際に僕はハネムーンで海外に行きましたが、このどれのケースにも当てはまりませんでした。
ただ、トラブルが起こってからでは楽しい海外旅行が台無しになる可能性があるので、できる限りパスポートと名前は同じ方が良いです。
時間があるなら、パスポートを実際の名前に変えておきましょう!!
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