一度はファーストクラスに乗ってみたい。飛行機で海外旅行をされる殆どの人なら誰でも思うことですね。
ファーストクラスはエコノミークラスはともかく、ビジネスクラスと比べても運賃が半端なく高いです。
何が一番運賃の格差に影響を及ぼしているのでしょうか。これを考えて行きます。
実際の運賃はどれぐらい高い?
では、実際にどの程度運賃に差があるのか見てみましょう。
日本航空の東京-ニューヨーク線の往復正規運賃はエコノミークラスで約84万円、ビジネスクラスは約120万円、ファーストクラスは約220万円です。
実際にはエコノミークラスやビジネスクラスには割引運賃があり、安いものだとそれぞれ約16万円、約60万円に設定されています。
しかしファーストクラスにはそのような割引運賃が設定されていません。それを比べると如何にファーストクラスが高いかがわかります。
乗る前から差がついている?
ファーストクラスの乗客は飛行機に乗る前から様々な優遇やもてなしを受けます。
チェックインの制限時間の短縮、荷物の重量制限の緩和、保安検査場を特別のファーストレーンで通過できます。ファーストラウンジではゆったりとした空間で飲食ができ、シャワーが利用できます。
そして優先搭乗して機内でリラクシングウエアに着替えるなど、出発前から色々なサービスが受けられます。しかし、それだけで運賃に差が付くとは思えませんね。
機内サービスの違いが運賃の差?
機内でのサービスはどうでしょうか。
高級ワイン・ウイスキー等は飲み放題、贅沢な食事がちゃんとした食器で提供され、座席は個室感覚でフルフラットにすれば普通のシングルベッドになりますし、寝るときはベッドメイクしてくれてベッドマットを敷いて、掛布団もかけてくれたりします。
CAも乗客2人~3人につき1人がアテンドしてくれます。確かに、他のクラスと比べて相当に違いがありますが、やはりこれだけでは運賃の差とまでは行かないですね。
運賃の差はこれだった!
座席の広さはどうでしょうか。
ある航空会社がA380のクラス別の占有面積を紹介していました。それによれば、ファーストクラスが3.25㎡、ビジネスクラスが0.94㎡、エコノミークラス0.34㎡となっていました。
比率に換算するとおよそ10:3:1になります。先ほどの運賃(220万、60万、16万)の比率は13:4:1です。
サービス等の付加価値を考慮すれば各クラスの運賃の差は占有面積の差に近いのが分かりますね。ファーストクラスがこんなに高いのは場代の差だったんです。
それでも乗る?
運賃の差にはそれなりの理由があったのが分かりました。
その運賃設定に納得するかどうかは個人の考え方、価値観によるのではないかと思います。飛行機を単なる移動手段と考えれば少々のサービスの差は我慢して、安価な運賃で旅して、旅先で楽しみたいと思う人。飛行機の中から旅が始まり、そこでの贅沢な体験も旅の喜びにしたい人。
高い運賃でサービスを受けることでステータスを感じる人。それぞれですね。個人的には贅沢な体験をしてみたいですが、それでもちょっと高すぎます。インボランタリーアップグレードを期待するしかないかも。
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