観光名所としても名高いイタリアの都市・ヴェネツィア。
コロナ禍の危機を乗り越え、今また多くの観光客が戻ってきているとも言われていますが、その歴史とともにいつの時代も訪れた人々を惹きつけて離さない魅力を持った街でもあります。
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ここではヨーロッパのカジノ文化の真髄とも言える、ヴェネツィアのカジノについてご紹介していきます。
カジノの起源
カジノの起源はヨーロッパにあると言われており、現在、人々が『カジノ』という言葉を聞いてイメージする場所が形作られたのは、およそ17世紀以降と考えられています。
カジノという言葉は、もとは『小さな家』をあらわすイタリア語が語源となっていることからもわかるように、まずはじめにイタリアの貴族などの富裕層の間で広く流行しました。
そして18世紀に入ると、フランスの王室をはじめ、ヨーロッパ中の王侯貴族の間で人気の娯楽として知られるようになり、やがて庶民層にも広がっていきます。
19世紀に入るとカジノ文化はヨーロッパから海を渡り、アメリカ大陸でも流行し、シカゴやラスベガスなど、現在でもカジノの本場と言われる地域が誕生していくこととなります。
世界最古のカジノ
現在、ヨーロッパに現存する伝統的なカジノの中で最も美しいと言われているのが、『カジノ・ディ・ヴェネツィア・ヴェンドラミン・カレルジ』です。
大運河沿いに建つルネッサンス様式の建物は、かつては旧ヴェネツィア共和国の最高行政官の住居として使われた歴史もある、ヴェネツィア内でも最も由緒ある建物の一つと言われています。
現在は市が所有し、市営のカジノとして営業を続けていますが、本来は貴族の邸宅であっただけに、今も肖像画が飾られていたり壁面も大理石でできているなど、建物全体に豪華な雰囲気が漂っています。
また、このカジノは部屋が貸し出されていた時代には作曲家のワーグナーが暮らしていたことでも知られています。
ドレスコードに注意
ヨーロッパにおいて格式ある場所を訪れる際に気をつけたいのが『ドレスコード』の存在。
それはカジノであっても変わりません。ベネチアのカジノも、ドレスコードは基本的に厳しく設定されています。
セミフォーマルが求められ、ジャケットやネクタイの着用が必須です。ただし、そこは観光都市だけあって、仮にカジュアルな服装で訪れたとしても、受付でジャケットやネクタイをレンタルすることができます。
ただし、最低限、長そで襟付きのシャツと長ズボン、革靴は着用していきましょう。
ヨーロッパの大人の社交場に足を運んで、水の都市・ヴェネツィアの本当の姿を覗いてみませんか？
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