海外旅行の準備で意外と見落としがちなのが「通信環境」。空港に着いてから「あれ、ネットが使えない…!」と焦った経験がある人も少なくないのではないでしょうか。
私自身、初めての海外旅行で現地SIMの入手に手間取り、Uberも呼べず、地図も見られないまま右往左往しました。
その失敗をきっかけに、事前に通信手段を調べる大切さを痛感。
そこで今回は、海外旅行前に知っておきたいSIMカードとWi-Fiルーターの違いや選び方を、初心者にも分かりやすく解説します。
目次
海外旅行における通信手段の基本
通信手段は大きく分けて3つ
海外旅行中にネットを使う方法は、主に以下の3つに分類できます。
現地でプリペイドSIMカードを購入する
海外用Wi-Fiルーターをレンタルする
日本国内のキャリアの海外ローミングを利用する
それぞれの特徴とメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
現地SIMカード|コスパ重視の定番手段
現地で購入するSIMのメリット
現地の通信会社を使うため、通信速度が速く、料金も安い
データ無制限プランも豊富
現地の電話番号が使えるプランもある
デメリットと注意点
SIMフリー端末でないと使えない(日本のキャリア契約者は要確認)
設定が英語や現地語のこともあり、初心者にはややハードルが高い
空港での購入は高め。街中の店舗の方が安いことも
具体例:タイ・バンコクでのSIM購入体験
スワンナプーム国際空港内には「AIS」「TRUE」「dtac」などの大手通信キャリアのブースがあります。
ここで8日間の無制限SIM(約300バーツ)を購入し、スタッフがその場で設定してくれたので非常にスムーズでした。
海外Wi-Fiルーター|複数人で使うなら便利
Wi-Fiルーターのメリット
1台で複数人のスマホやPCに接続可能
SIMの差し替え不要で、設定も簡単
日本で受け取って持って行くだけなので安心
デメリットと注意点
1日あたり500円〜1000円と割高になるケースも
ルーターのバッテリー切れに注意が必要
通信制限がかかる場合がある(例:1日1GBまで)
具体例:成田空港でのレンタル体験
私が利用したのは「グローバルWiFi」。成田空港第1ターミナルのカウンターで受け取り、帰国時に返却BOXへ入れるだけの簡単手続きでした。
海外ローミング|日本のスマホがそのまま使える
利用のメリット
端末の設定不要、SIMを入れ替える必要なし
出発前の申し込みだけでOK
緊急時の通話やSMSも利用可能
デメリットと注意点
高額になる可能性がある(特にデータ通信)
データ定額プランでも通信速度が制限されることがある
主要キャリアのローミングプラン一例
キャリア | プラン名 | 料金 | データ容量 |
---|---|---|---|
docomo | パケットパック海外オプション | 980円/24時間〜 | 無制限(速度制限あり) |
au | 世界データ定額 | 490円/24時間〜 | 500MBなど |
SoftBank | 海外パケットし放題 | 最大2,980円/日 | 25MBまでは高速、その後低速 |
eSIMという新しい選択肢も!
最近話題の「eSIM」は物理的なSIMカード不要で、アプリやQRコードで通信契約を切り替えられるデジタルSIMです。
eSIMのメリット
SIMの差し替え不要
日本出発前にアクティベート可能
価格もリーズナブルなことが多い
デメリット
eSIMに対応した端末が必要
設定にやや慣れが必要
おすすめサービス:Airalo(エアロ)
世界100カ国以上対応、日本語アプリあり。
📍Airalo公式サイト
SIMとWi-Fiのどちらが良い?目的別おすすめ
一人旅でコスパ重視 → 現地SIM
現地でネット検索、Googleマップ、SNSが主な用途であれば、SIMカードが一番安上がりです。
家族旅行やビジネス → Wi-Fiルーター
複数台接続&端末の操作に不安があるなら、ルーターが安心。写真や動画を即時共有したい場合にも便利です。
短期&手間をかけたくない → ローミング
到着してすぐネットを使いたい人、滞在日数が少ない人には、キャリアの海外ローミングがシンプルでおすすめです。
通信が使えないとこうなる…私の失敗談
タイ・チェンマイ旅行中、SIMを入れ替え忘れて空港を出てしまい、Grabも呼べず、乗ったタクシーが遠回り…。
観光地「ワット・プラ・タート・ドイステープ」まで2倍の料金がかかった苦い経験も。
通信環境チェックリスト(出発前に確認!)
スマホはSIMフリーか?
渡航先のSIM事情をリサーチ済みか?
モバイルバッテリーは持っているか?
現地の言語で「インターネットください」が言えるか?
eSIMに対応している機種か確認済みか?
まとめ|安心な旅は「通信の確保」から始まる
旅の楽しみは「自由な移動」と「リアルタイムの情報収集」にあり。
その鍵を握るのが、通信環境です。
Wi-Fiルーター、SIM、eSIM、ローミング――選択肢は多いですが、ポイントは「自分の旅に合った方法を選ぶ」こと。
しっかり準備して、海外でも安心・快適なネット環境を確保しましょう!
コメント