パスポートの有効期限内に海外旅行を計画して、いざ空港へ行ってみると出国できない、飛行機に乗れないなんてケースがあるのを知っていますか?
僕も聞いたことはありましたが、実際に身近な人がこんな事になるなんて思いませんでした。
是非、日本を出国する前に確認をお願いします。
目次
有効期限前なのに出国できないケース
パスポートには有効期限があるのは皆さんご存知の通りだと思います。
普通ならこの有効期限内はパスポートが使えると思いますよね。
パスポート自体は使えるのですが、入国拒否されるケースがあります。
入国拒否される可能性があるから飛行機に乗れない
パスポートの有効期限の他に国によって定められている規定みたいなものがあります。
必要な有効期限
例えばオランダはオランダを出国する予定日時点で3ヶ月以上有効であるパスポートが必要だったり、トルコは入国時に半年の有効期限が必要だとか。
もちろんこのような規定がない国もあります。
規定がある国をリストアップ
調べてみた国をリストアップします。
アメリカ&南米
- アメリカ 帰国時まで有効なもの(入国時90日以上が望ましい)
- カナダ 現地出国予定日+1日以上
- ブラジル ビザ申請時に6カ月以上
- マーシャル諸島 入国時に6カ月以上
- ジャマイカ 入国時6カ月以上有効なもの。旅券の未使用査証欄は1頁以上
- エルサルバドル 入国時に6カ月以上
- ボリビア 入国時6カ月以上必要。旅券の未使用査証欄は2頁以上
- グアテマラ 入国時に6カ月以上
- バハマ 帰国時まで有効なもの
- メキシコ 帰国時まで有効なもの
- キューバ 入国時3カ月以上必要
- ペルー 入国時6カ月以上必要
ミクロネシア
- ミクロネシア連邦 入国時に滞在日数+120日以上
- パラオ共和国 入国時6カ月以上
- グアム 帰国時まで有効なもの
アジア
- 中国 入国時6カ月以上が望ましい
- 香港 入国時1カ月+滞在日数以上 滞在日数が1カ月以上の場合入国時3カ月以上
- マカオ 滞在日数が30日以内の場合は、入国時30日+滞在日数以上。滞在日数が30日以上の場合は、入国時3カ月以上
- 台湾 入国時3カ月以上
- 韓国 入国時3カ月以上
オセアニア
- ニューカレドニア 出国時3カ月以上必要。旅券の未使用査証欄は見開き2頁以上
- フィジー 入国時に6ヶ月+滞在日数以上
- オーストラリア 観光ETAを本人が登録する場合、帰国時まで有効なもの
ヨーロッパ
- スペイン 出国時より3カ月以上
- アイスランド 出国時より3カ月以上
- イタリア 出国時90日以上
- エストニア 出国時3カ月以上。旅券の未使用査証欄は連続3頁以上
- オーストリア 出国時より3カ月以上
- オランダ 出国時3カ月以上、旅券の未使用査証欄は2頁以上
- ギリシャ 滞在期間+3カ月以上必要。旅券の未使用査証欄は2頁以上
- スイス 出国時より3カ月以上
- スウェーデン 国出国時より3カ月以上
- スロバキア 出国時より3カ月以上
- スロベニア 国出国時より3カ月以上
- チェコ 出国時3カ月以上、旅券の未使用査証欄は2頁以上
- デンマーク 出国時3カ月以上あることが望ましい
- ドイツ 国出国時より3カ月以上
- ノルウェー 出国時より90日以上
- ハンガリー 出国時より3カ月以上
- フィンランド 出国時より3カ月以上
- フランス 出国時より3カ月以上
- ベルギー シェンゲン協定加盟国出国時より3カ月以上
- ポーランド 出国予定日+3カ月以上
- ポルトガル 出国時3カ月以上必要。旅券の未使用査証欄は見開き2頁以上
- マルタ 入国時3カ月以上。
- ラトビア 出国時より3カ月以上
- リトアニア 出国時3カ月以上
- ルクセンブルク 出国時より3カ月以上
- リヒテンシュタイン 出国時より3カ月以上
- イギリス 帰国時まで有効なもの。
- アイルランド 出国時6カ月以上必要
- ブルガリア 出国時3カ月以上必要。海外旅行傷害保険の加入が必要。入国時に提示を求められる場合がある
- クロアチア 入国時に3カ月以上必要
- キプロス 入国時3カ月以上必要
- ロシア 出国時6カ月以上必要
中近東、アフリカ方面
- アラブ首長国連邦 入国時6カ月以上必要。旅券の未使用査証欄は見開き2頁以上
- カタール 入国時6カ月以上必要。旅券の未使用査証欄は見開き2頁以上
- モロッコ 入国時3カ月以上
- ケニア 入国時6カ月以上必要。旅券の未使用査証欄は見開き3頁以上
- エジプト 申請時6カ月以上
入国拒否の可能性
このような規定を設けられている国は入国手続きの時に入国拒否する事があります。
航空会社は入国拒否された人を乗せてきた場合、その人を送り返す必要があるため、入国拒否される可能性がある人はそもそも乗せないという判断をします。
なんでこんな事をするのか?
日本は島国なので、基本的に海外へ行くのは飛行機です。
飛行機の場合、片道ということはなくほとんどの人は往復券を買います。
行きと帰りが決まっているので、パスポートの期限内なら全く問題はないと思いますが、他の国は違います。
他の国は陸続きだったり、不法滞在者が多かったりと日本では考えられないような人がたくさんいます。
僕は海外に長く滞在していましたが、ビザとかどうしているのかな?という人がたくさんいました。
入国審査で止められている人も見ましたので、そもそも危険性のある人は国に入れないという判断をしているのでしょう。
こういう経緯があるので入国に関してはシビアな国が多いです。
今回はこれに僕の家族があたってしまいました。
ヨーロッパへの旅行の悲劇
今回は僕の家族がヨーロッパへ旅行行く予定でした。
往復チケットも買って、パスポートも有効期限内で購入しているし、ホテルも観光も全て予約した。
こんな準備万端な状態で日本から出国できないなんて。。。
前日の夜に気づいたパスポートの期限
もしもの時のためにパスポートのコピーをとろうとしていて気づいたのが、有効期限が残り3ヶ月しかないと気づきました。
期限内だから大丈夫だと思っていたが、少し不安になったので、オランダの入国条件をみていると出国日に3ヶ月有効のパスポートと記載されていた。
これがよくわからないので、オランダを出国する日なのか、日本を出国する日なのかそもそもわからない。
ネット上の情報をみても、公式情報もないが、総合的に考えるとオランダを出国する日の時点で3ヶ月の有効期限が必要との事だ。
解決策はないのか?
例えば、ヨーロッパ内で入国が緩いと言われているドイツ経由や入国にパスポートの有効期限の記載がないイギリス、隣国のトルコから陸路で入国するような方法がないか調べたが、どれも現実的ではなかった。
お金の面でも高くつくし、そもそもそれで入国できるかもわからない。
更に調べてみると帰りの飛行機チケットがあれば、入国できなかった時に自己責任で帰る(チケットの自己負担)など航空会社と交渉すれば、飛行機には乗れるという情報もあったので、それを期待していた。
空港での判断
結局、飛行機には乗れませんでした。
やはり、入国審査で弾かれる危険性があるため、飛行機の搭乗はできませんでした。
でも、ここで諦めたら全てキャンセルとなってしまいますが、改善できることはあります。
飛行機の振替
オランダには入国できませんでしたが、飛行機の振替はできます。
今回は6月の予定だったのを9月に変更しました。
お金は1人3万円かかりましたが、振替をすることができました。
これは飛行機が出発する時間前だったので出来たことですが、出発後なら更に金額が高くなります。
もし、出国ができないようならこのように振替をすることが出来るという事も知っておくと対策ができます。
LCCでは振替はできない可能性もあるので注意が必要です。
その他にもキャンセルがたくさん
飛行機だけでなく、ホテルや向こうでのアクティビティ、それに列車移動の代金など全てをキャンセルしなくてはならないので、今回の旅行では20万以上の損害がでました。
ホテルはbooking.comを利用したり、キャンセル手数料を支払えば返金できるものもありましたが、それでも20万円以上がキャンセル&日程変更の料金になりました。
本当にこのような事があるとお金が飛んでいくので、パスポートの有効期限&渡航国の入国条件はシビアに確認していこうと思いました。
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