日本の大使館はほとんどの国にあります。日本と国交の無い国・日本が国家と正式に認めていない国には大使館はありません。
大使館の役割
大使館の業務は主にビザの発行やパスポートの発行、自国のPRなど様々です。
大使館が無いとその国でパスポートを無くしたりした場合には再発行をしてくれたり、その国で働いてる人のビザやパスポートが切れそうなときに更新をしたりもします。
また、戸籍の証明や選挙の受付などもしています。
有事の際の連絡だったり、様々なサポートをしてくれたりもします。
日本の大使館があるということはその国と日本の国交が正常に機能しているということです。
大使館が無い国
先ほど、日本が国家と認めていない国があると言いましたが、以下がその国です。
- 台湾
- 北朝鮮
- パレスチナ
- サハラ・アラブ民主共和国
- 北キプロス
- アブハジア共和国
- 南オセチア共和国
- マルタ騎士団
これだけの国が日本が国家として承認していないのです。
台湾は中国との関係があるので認めていないのです。
そしてマルタ騎士団というのもあって、国連では国際組織として扱っており、104か国と国交があります。これは調べていて驚きました。
この他にも国家として認めているが、大使館を置いていない国もあります。
例えば、キプロスは在ギリシャ日本大使館が兼轄、モナコは在フランス日本大使館が兼轄するといった具合です。
外務省のHPにはどの国に日本大使館があるかのリストがありますので、興味あるなら見てみてください。
大抵はその国の首都に大使館はあります。
大使館の無い国でトラブルに巻き込まれたら
大使館の無い国でトラブルに巻き込まれたとしたら、どうなるのでしょうか?
例えば北キプロスでは公に活動することはできません。
北キプロスでの外務省の注意事項はこのようになっています。
しかし、注意していてもトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
もし、パスポートを無くしてしまったら
注意していても、大使館がない国ではパスポートの発行が困難ですが、不可能ということではありません。
方法は二つあります。
まずは兼轄する大使館に連絡しましょう。
日本大使館が無い国では兼轄する大使館職員がその管轄地域まで訪れ対応してくれます。しかし、その職員の渡航費などは負担する必要があるので、注意しましょう。
その時には海外旅行の保険でカバーできるようにしましょう。
ちなみに保険項目は携行品保険という項目です。契約条件にもよりますが、だいたい5万円までというのが多いです。
大使館以外でも帰国書類の発行可能
大使館の無い台湾では(財)交流協会という組織が代わりに渡航書類を発行してくれるとのこと。このようにある組織が渡航書類を発行してくれるパターンもあります。
パスポート発行までの流れ
日本大使館の無い国でのパスポートの発行はこのようになります。
- 管轄の大使館に連絡を取る
- 大使館職員が来る(発行申請書も)
- 大使館職員が一時大使館へ戻り、パスポート発行
- 再度、パスポートを持ってくる
- パスポートの受け取り
この際の費用は自腹です。(携行品保険の限度額までは保険対応可能)
もしくは、大使館にて渡航書を発行(パスポート無し)で管轄大使館のある国まで渡航。
この2つの方法がありますが、渡航書を発行してくれるのは大使館次第なのでこの方法が使えるかはわかりません。
↑の記事で渡航書を発行してくれるパターンを見ました。
普通ならパスポートの発行のため、大使館職員が行き来するのが主だと思います。
無くさないに越したことはないですが、もしもの時は参考にしてみてください。
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