クレジットカードには海外旅行時に保険が適用されるものがある。
これをクレジットカード付帯保険といいます。
そして海外旅行のときは、この保険で十分なのです。
保険会社などはクレジットカードの保険では不十分といいますが、普通に旅行するのであればクレジットカードの保険でほぼ十分です。
手厚いクレジットカードの保険内容
無料のクレジットカードでも普通に病院行く程度なら全くもって十分です。東南アジアでは腹痛で病院に行ったとしても数百円~数千円です。
エポスカード(無料)のものでもコレほどの保証内容があります。
保険の種類 | 保険金額 |
---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 最高500万円 |
傷害治療費用 | 200万円(1事故の限度額) |
疾病治療費用 | 270万円(1疾病の限度額) |
賠償責任(免責なし) | 2000万円(1事故の限度額) |
救援者費用 | 100万円(1旅行・保険期間中の限度額) |
携行品損害(免責3,000円) | 20万円(1旅行・保険期間中の限度額) |
これだけでも十分すぎる保障内容です。
携行品保障もついているので、海外でカメラを壊したりしても安心です。
僕も一度、携帯を壊してしまったのですが、エポスカードを持っていたのでちゃんと保険がおりました。
その時の記事はこちら
更に、有料のゴールドカードなどではもっと保障が厚いものもあります。
ちなみに後から説明しますが、エポスカードの保険は自動付帯で持っていくだけで保険加入状態となりますので、わざわざ連絡だったり旅行代金をエポスカードで支払う必要はありません。
クレジットカードでの保険期間は90日です。
保険の条件「自動付帯」と「利用付帯」
クレジットカードの海外旅行保険を使うにはこの「自動付帯」と「利用付帯」を説明しなくてはなりません。
自動付帯は持っていれば自動で海外に行けば保険状態になっているクレジットカードのことです。
僕の愛用するエポスカードはこれです。
なので、3ヶ月以内ならほぼこれで十分です。
利用付帯はその名の通り、利用することで保険状態になるカードです。
利用と言っても、公共交通機関や飛行機代、ツアー代金などの支払いをして初めて保険状態になることです。
3ヶ月以内の旅行でしたら、自動付帯のクレジットカードのほうが楽なので、優れているカードだと思います。
この利用付帯のカードは使えないと思う人もいますが、保険期間を伸ばすポイントはこの利用付帯のカードなんです。
合わせ技
利用付帯の保険の中には海外での公共交通機関の利用によって、保険状態になるものがあり、この2つの自動付帯と利用付帯を合わせることによって、自動付帯の90日の保険期間と利用付帯の90日の合計180日間が保険期間となるのです。
※カードによって、保険期間と利用付帯の条件が異なりますので、利用する前には注意して下さい。
最長が180日ということではありません。
180日の時に更に違う利用付帯のカードを使えば更に期間は長くなります。
要は90日の期間で保険が効かなくなるので、保険期間が切れる前に違う利用付帯のカードを使って保険期間を伸ばしましょう。
海外の公共交通機関とは?
(三井住友ゴールドカードより一部抜粋)
(注1)日本を出国する以前に公共交通乗用具(*1)または宿泊を伴う募集型企画旅行(*2)の料金を当該カードで支払った場合(補償期間/日本を出発してから3ヵ月後の午後12時までの旅行期間)または日本からの出国後、公共交通乗用具の料金をはじめて当該カードで支払った場合(補償期間/料金をはじめて当該カードで支払ってから3ヵ月後の午後12時までの旅行期間)に最高4,000万円の保険金額が上乗せされます。
- *1 公共交通乗用具とは
- 航空法、鉄道事業法、海上運送法、道路運送法に基づき、それぞれの事業を行う機関によって運行される航空機、電車、船舶、バス、タクシーなどをいいます(当該旅行のために乗用するものに限ります)。
これから、公共交通機関とは飛行機、電車、船、バス、タクシーです。
発展途上国に行く場合は、カードその公共交通機関で使えるかわかりませんので、余裕をみましょう。
限度額は増やせます
クレジットカード付帯保険の額は増やすことができます。
これは知らない人が多いです。
それは簡単です。2枚のクレジットカードを使えばいいのです。
んん?
「それはクレジットカードの保険は2枚以上のカードを持ってると高い方の限度額までしか使えないって言われた。」
こんな事を思った人もいるかと思いますが、これは保険会社の術中にハマっています。
しかし、保険会社も嘘は言っていません。
ここでのポイントは死亡・後遺障害保険金額です。
こちらの項目は確かに2枚持っていても限度額の高い方しか使えません。
しかし、その他の項目は合算することができます。
保険金額が少ないと思えば、カードを複数枚利用することによって限度額を上げられるということでした。
本当に必要な項目
死亡・後遺障害の保険金額は高い方というのがわかったと思いますが、他の項目で何が必要なのかを教えましょう。
障害治療費用、疾病治療費用、賠償責任、救援者費用、携行品損害の項目は合算できますが、特に重要なのは疾病治療費用です。
個人的な考えですので、他の項目も重要と考える人は是非、普通の海外保険に加入してください。
なぜこの疾病治療費用が重要かというと、海外で一番保険が使われるものはこの疾病治療費用なのです。
しかも、日本なら盲腸は10万前後とききますが、アメリカだと200万程かかってしまうらしいです。
盲腸などの病気はこの疾病治療費用の項目です。
また、マラリアやその他の伝染病などはこの項目です。
携行品損害はあったほうがいいですが、携行品などの損害も保険でと考えるなら、普通の保険に入った方がいいでしょう。
賠償責任は保険に入ると1億円など保険額が設定されていますが、それはあまり使われない項目だからです。
なので、一番重要だと思われるものは疾病治療費用です。
これは覚えておいてください。
お勧めのクレジットカード
必要な項目は疾病治療費用というのがわかりましたので、この項目が高いクレジットカードに加入した方がいいと思います。
自動付帯、利用付帯、限度額、年会費とリストにまとめてみました。
クレジットカード | 自動付帯 | 利用付帯 | 限度額 | 年会費 |
---|---|---|---|---|
エポスカード | ○ | - | 270万円 | 無料 |
SBIゴールドカード | - | ○ | 500万円 | 2,500円 |
オリコカード ザポイントプレミアムゴールド | ○ | - | 200万円 | 1,950円 |
一枚のカードでは補償内容が心細いので、僕と同じようなやり方をするならば複数枚のカードを使用した方がいいと思います。
長期で行くなら利用付帯のカードも申請したほうがいいと思います。
オススメはSBIゴールドカードは補償金額も多くて、年会費も2,500円と安いです。しかも、家族も保証してくれるので、かなり年会費の値段の割に手厚いカードだと思います。
参考になるリンク
保険が利用付帯のカードで90日(3ヶ月)以上を狙う裏技と注意点