「ヨーロッパに住んでみたいけど、言語が不安…」「暖かい気候と美しい海のある国で、のんびり過ごしたい」
そんな思いを抱えていた私が出会ったのが、地中海の小国・マルタ共和国でした。
マルタは「英語が通じる」「EU圏」「安全」「物価が比較的安い」という条件が揃った穴場的な移住・長期滞在先。観光地としても非常に魅力的で、まるで中世にタイムスリップしたかのような街並みや、エメラルドブルーの海に感動したのを今でも覚えています。
本記事では、マルタがどんな国なのかを観光目線・生活目線の両方から詳しく解説。初めてのマルタ旅行や移住を検討中の方に、リアルな情報をお届けします。
目次
マルタ共和国の基本情報
マルタってどこにあるの?
マルタは、地中海に浮かぶ島国で、イタリア・シチリア島の南に位置します。ヨーロッパの中でも非常に温暖で、年間300日以上が晴れ。首都は「ヴァレッタ」、人口はおよそ52万人。小さな国ですが、歴史と自然が詰まった豊かな国です。
公用語は英語!旅行も生活も安心
公用語:マルタ語と英語(教育やビジネスは英語が主)
通貨:ユーロ(€)
時差:日本より-8時間(夏時間中は-7時間)
気候:地中海性気候。夏は乾燥していて暑く、冬も穏やかで過ごしやすい
マルタの観光スポット【おすすめ5選】
① ヴァレッタ:世界遺産の首都
16世紀に聖ヨハネ騎士団によって築かれた城塞都市で、街全体が世界遺産に登録されています。石造りの街並みがどこを切り取っても絵になる絶景。
見どころ:聖ヨハネ大聖堂、アッパー・バラッカ・ガーデン、ナショナル・ワラーミュージアム
映画『アサシンクリード』や『グラディエーター』のロケ地にも使用
② イムディーナ(Mdina):中世の静寂
「静寂の街」と呼ばれ、まるでタイムスリップしたかのような中世の街並み。車両の進入も制限され、石畳の細道がとてもロマンチックです。
有名な観光地:イムディーナ大聖堂、パラッツォ・ファルソン
夜にライトアップされた風景もおすすめ
③ ブルー・グロット(Blue Grotto)
大自然が作り出した海の洞窟。日差しの差し込みで、海の中が透き通る青に光り輝きます。
小型ボートでのクルーズが人気(朝の光がベストタイム)
写真好き・インスタ映えにも最適
④ コミノ島のブルーラグーン
透き通るエメラルドグリーンのラグーンが広がる、無人島の秘境。マルタ島からフェリーで約30分。
シュノーケリングや海水浴に最適
観光シーズンは混雑するため、朝一番の到着がおすすめ
⑤ ゴゾ島(Gozo):緑と伝統が息づく島
マルタ本島よりも自然が豊かでのんびりした雰囲気。地元住民との触れ合いを楽しむならゴゾ島へ。
人気スポット:チタデル要塞、ラムラ湾、タ・ピーヌ教会
マルタのグルメ事情とおすすめレストラン
① フェネック(ウサギ料理)
マルタの伝統的家庭料理。ガーリックやトマトソースで煮込んだ濃厚な味わい。
おすすめ店:Ta’ Kris Restaurant(スリーマ)
② パスティッツィ(Pastizzi)
サクサクのパイの中に、リコッタチーズやグリーンピースペーストが入ったローカルフード。1個€0.50程度で手軽。
③ シーフードと白ワイン
マルサシュロックの港町では、朝獲れの新鮮な魚料理が格安で楽しめます。イカ墨パスタや焼き魚、ロブスター料理も絶品。
おすすめ店:Tartarun Fish Restaurant
マルタでの生活情報【移住・長期滞在向け】
家賃・住まい事情
シェアハウス:月€400〜€600(光熱費込み)
1LDK:€700〜€1,200(地域により差あり)
人気エリア:
スリマ(Sliema):ショッピングや海沿いの生活が魅力
セントジュリアン(St. Julian’s):ナイトライフや語学学校が集中
グジラ(Gzira):静かでコスパの良いエリア
食費・生活費の目安
スーパー(リドルなど):日本の約70%程度の価格
外食:€10〜€20(カフェ〜中級レストラン)
カフェ:カプチーノ €2、クロワッサン €1.5ほど
公共交通と移動
バス定期券:€26(30日間乗り放題)
電車はなし。島内はバスかタクシー、Bolt(配車アプリ)で移動
自転車や徒歩移動も可能な規模感
ビザ・滞在許可・語学留学情報
日本人のビザ事情
90日以内の滞在はビザ不要(観光・短期滞在)
長期滞在は下記のようなビザが必要:
語学留学ビザ
就労ビザ
デジタルノマドビザ(Nomad Residence Permit)
語学学校
マルタは語学留学先として欧州でも人気
コース内容も多彩(会話重視・試験対策など)
例:EC Malta、ESE、Sprachcaffeなどが有名
コワーキング&リモートワーク環境
Wi-Fiの速度も速く、ノマドやフリーランスにも快適。
マルタ滞在で気をつけたいポイント
水道水は硬水のため、飲用にはミネラルウォーターを推奨
バスの遅延は日常茶飯事なので、余裕を持った行動を
冬場は室内が冷える(セントラルヒーティングなしの家が多い)
まとめ:マルタは「観光地」でも「住める国」でもある
観光地としての魅力に加え、英語が通じ、暮らしやすい生活環境が揃ったマルタ共和国。
物価や治安、天候、文化、全てにおいて「ストレスの少ない滞在」が叶うこの国は、旅行者にも長期滞在者にもぴったりの場所です。
バカンス感覚で暮らし、暮らすように旅する──そんな理想の時間を、マルタで体験してみてはいかがでしょうか?
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