インドは日本の9倍もの面積を持ち、文化も気候も地方ごとに大きく異なります。
旅慣れた方でも「どのエリアを回るべきか?」「何日あれば満喫できるか?」と迷うほどです。
私自身、初インド旅では予定を詰め込みすぎて移動に追われ、せっかくの体験が薄れてしまったことがありました。
だからこそ今回は、「行きたい場所を目的別にエリアで選べる」ように、北・西・中央・南の主要都市とその観光地、移動手段・宿・ごはんのポイントまで、まるっと網羅してお伝えします!
目次
北インド|歴史と宗教に触れる王道ルート
滞在目安:5〜7日
タージ・マハル(アグラ)
インドのシンボル「タージ・マハル」は、愛する妻を想って建てられた美しい霊廟。
早朝のライトアップと夕暮れの幻想的な雰囲気、両方見る価値があります。
入場料:外国人1,100INR(約2,000円)
開場時間:日の出〜日没
ベストシーズン:10〜3月(乾季)
ジャイプール(ピンクシティ)
風の宮殿、シティパレス、ジャンタル・マンタルなど歴史的建築が並ぶジャイプール。
ラクダ体験や伝統布のショッピングも楽しめます。
交通:デリーから車で約5時間、鉄道で6時間
宿泊例:Zostel Jaipur(バックパッカー向け、約1,500円〜)
バラナシ(ガンジス川の聖地)
ガンジス川のほとりで行われるアールティ(火の儀式)は必見。
夜のライトと聖なる歌声が響く光景は、旅の価値観を変えるほど印象的です。
注意:野良牛が多いため、足元に注意
推奨時間帯:日の出前のボートツアー、夕方の儀式時間帯
西インド|活気と洗練、現代と歴史が交差する街
滞在目安:4〜6日
ムンバイ(経済の中心地)
大都会ながらスラム街ツアーやボリウッドスタジオ見学もできるエリア。
チャトラパティ駅やエレファンタ石窟群など世界遺産もあります。
移動:空港〜市内はUberが安全かつ安価
観光の中心地:コラバ地区(カフェや雑貨店が豊富)
ゴア(ビーチ&リゾート)
欧米の長期滞在者に人気のリゾート地。
アランボール、パロレムなど個性あるビーチがあり、カフェやヨガスタジオも充実。
おすすめ宿:Dreams Hostel Arambol(自然派、1泊1,000円前後)
ベストシーズン:11月〜2月(乾燥して過ごしやすい)
中央インド|マニアックな遺跡と静けさを味わいたい人に
滞在目安:3〜5日
カジュラーホ(官能と芸術)
ユネスコ遺産のカジュラーホは、性と美を表現する石像が密集。
混雑が少なく、写真好きには天国のような場所です。
移動:デリーから飛行機または鉄道でアクセス
注意:一部のガイドがしつこいため距離感を保つこと
サーンチーの大ストゥーパ(仏教遺跡)
仏教好きにおすすめの穴場。瞑想や静かな時間を過ごすのにぴったりです。
アクセス:ボーパールからローカル列車で1時間半
観光時間:午前中〜昼過ぎまでが快適
南インド|癒しとスピリチュアリティ、自然とアーユルヴェーダ
滞在目安:5〜8日
ケララ(アーユルヴェーダと運河)
アレッピーのバックウォーターはハウスボート泊がおすすめ。
オイルマッサージ体験や現地カレーも必食。
ハウスボート相場:1泊2食付きで約6,000円〜
現地ツアー:KlookやGetYourGuideで事前予約が便利
マハーバリプラム(海辺の石造寺院)
チェンナイから日帰り可能な観光地。
五つの戦車(パンチャ・ラタ)や、巨大な「割れそうな石」が有名。
アクセス:チェンナイからタクシーで2時間
注意:暑いため帽子と日焼け止め必須
ハンピ(古代都市遺跡)
巨大な石造建築が広がる、まさに失われた王国のような場所。
観光バイクで遺跡を巡る旅は忘れられない体験に。
ベースタウン:ホスペット
宿泊:Shanthi Guesthouse(川沿いの絶景、リラックス派向け)
インド旅行の基本情報と旅のコツ
ビザ取得:日本国籍はe-Visa対応(出発3日前までに申請)
通貨:ルピー(INR)、1INR=約1.8円(2025年5月時点)
言語:ヒンディー語、英語がほとんどの都市で通じる
食事:ベジタリアン多め。辛さは「ノースパイシー」と注文すればOK
服装:男女ともに肌の露出控えめがベター(寺院では肩・膝を覆う)
まとめ|目的別に選ぶことで、インド旅は何倍も楽しくなる
「インド旅行は難しそう」と思っていませんか?
エリアごとの魅力を知れば、あとは自分の好みに合わせて組み合わせるだけで、旅のクオリティは飛躍的に上がります。
歴史好きなら → 北インド+中央インド
ビーチやヨガで癒されたい → 南インド+ゴア
写真とアート重視派 → ジャイプール+ハンピ
1回の旅行で全てを回るのは至難の業。
まずは「エリア別に旅する」ことから始めてみてください。きっとあなたの中の“インドのイメージ”が一新されるはずです。
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