ロシアの入国にはVISAの取得が必要です。
個人ではなかなか取りにくいロシアのビザですが、この方法で取得することができます。
本来ならば、旅行会社を通してバウチャーの発行が必要ですが、この方法を使えば個人でもビザの申請ができます。
僕もロシアにはこの方法を使ってビザを取得して観光へ行きました。ロシアは本当に良い国だったので、是非ビザを取得して観光へ行ってみてください。
ロシアに行くにはビザが必要
ロシアに行くにはビザの取得が必須です。
特に個人旅行ではビザの取得が難しいと思っている人もいるかと思いますが、実際は意外と簡単に取得することができます。
ロシアのビザを取得するのは大変だと思っていたので、ロシアに行くのをずっとためらっていましたが、実は簡単に取得できると聞いたのでビザを取得しようと思いました。
意外にも簡単に取得できたので、その方法を載せておきます。
2018年にはロシアワールドカップも開催され、ワールドカップに行った方もこの方法でVISAを取得した方が多数います。かなり御礼のメッセージが来たので、参考になったようで嬉しいです。
それではロシアVISAの取得方法です。
ロシアのビザ(VISA)の取得方法
ロシアのビザの取得方法の手順の流れは下記になります。
- バウチャーの取得
- ロシア大使館にオンラインで申請(EVA)
- ロシア大使館へ行き、パスポート&書類を持ち込む
- 後日、ロシア大使館でパスポート&ビザを受け取る
それでは順を追って説明していきたいと思います。
実際にはバウチャーはロシアへの旅行の日程がわからないと発行できないのですが、ロシアへの飛行機のフライトチケットやホテルを予約していなくてもバウチャーを発行してくれる会社があります。
このバウチャーの取得がネックになってロシアビザは個人では取れないと思っている方もいます。
逆に考えると、バウチャーを取得することが可能であればロシアビザの取得は実は簡単なのです。
バウチャーとビザ取得の費用
ロシアのビザ自体の取得費用はゼロにすることができます。
ただし、バウチャーを取得するのに若干の費用がかかります。バウチャーの取得費用はシングルビザ用であれば約1600円。ダブルビザ(2回入国できる)だと約2000円です。
為替の影響で若干の誤差はありますが、だいたいそのくらいの値段です。
これがバウチャーの値段です。
ロシアのビザ自体は発行については無料にすることができます。
ロシアビザの発行には時間がかかるので、特急で対応してもらうとその分手数料がかかります。
申請から発行まで2週間くらいをみていれば、バウチャーの料金だけでロシアビザは発行できます。
バウチャーの取得
ロシアのビザは取得が大変だと思っていましたが、TravelRussia.suこのサイトを使えば、バウチャーを格安に取得することができます。
この時はまだロシアへのフライトチケットの予約やホテルの予約は取っていません。
バウチャーは799ルーブル(≒1,600円)で取得することができます。バウチャーの取得は難しいと思いきや、記入事項は至って簡単でした。
まずは、先ほどのサイトでバウチャーを取得します。
申請内容は下記になります。
こちらからは画像をもとに説明します!!
国籍:日本(Japan)を選択
ビザの種類を選択:シングルビザとダブルビザのどちらかを選択。
僕はシングルを選択しました。
書類の取得方法:Eメールなら無料なので、Emailを選択。
- 性別を選択
- 名前を入力
- 苗字を入力
- 誕生日を入力
- パスポート番号を入力
到着日と出国日を入力(日程を選択)ビザの取得期間は最長30日。
まだ予約を取っていなかったので、最長の30日分を選択しました。
日程がある程度決まっているなら、その日程を選択しましょう。
子ども、乗り物、その他情報は必須項目ではないので、入力しませんでした。
更に詳細情報を入力します。
滞在都市を選択。
今回はモスクワでしたので、モスクワを選択しました。
※実際の滞在にはモスクワとサンクトペテルブルグに滞在しました。出国は陸路でフィンランドへ抜けましたが、出国時に検査官に何か言われるという事もありませんでした。
ホテルを選択する。
一番上のホテルを選択しました。
決まっていれば、入力します。
※ダブルビザの場合は一度出国する日と滞在日数を入力する項目がでてきます。シングルビザならこの項目はでてきません。
次に支払いの画面にいきます。
支払いは、VISA、マスターカード、アメックス、Pay Palでの支払いが可能です。
全てを入力し、チェック後に【Next】を押す。
【Next】を押するとメールが送られてきます。このメールに支払い先のリンクが張られていますので、そちらで支払いをします。
※この画面では支払いはしません。メールのリンク先でおこないます。
申請内容はこれだけです。
かなり簡素なバウチャーですが、ビザの取得にはこれだけで十分です。
メールのリンクからバウチャーの料金を支払う
メールはすぐに送られてきました。
僕の場合はメールは5分以内に送られてきました。
メールはロシアから送られてくるので、迷惑メールのフォルダに入っている可能性もあります。
僕の場合は迷惑メールのフォルダに入っていました。
メールのリンク先を確認しましょう。
支払いが終わっていないので、ステータスは【Not paid】となっています。
下にスクロールすると支払いがあります。
クレジットカードで支払いをしましょう。
ロシア語ですが、クレジットカード番号と有効期限、名前をコードが必要になります。
クレジットカードを見ればすぐにわかるので、問題ありません。
支払いが完了すると、メールが送られてきますので、そちらで確認しましょう。
支払いが完了するとステータスが【Paid】にかわっています。
そして【ダウンロード】の項目が出てきますので、こちらでPDFのバウチャーをダウンロードします。
これがバウチャーです。
この次にロシアビザのオンライン申請がありますが、会社の名前、住所、リファレンスNo.、バウチャーNo.が必要になります。
上の画像の赤枠で囲ったところが必要事項になります。
黒枠で囲ったところは個人情報なので伏せておきました。
注意してほしいところは青枠です。
青枠のところはWindows7でプリントアウトした時になぜか抜けていました。
プリンターの相性で抜けるときがあるらしいです。
Windows7とAdobeの相性の不具合でプリントアウトした時に印刷されないときがあるらしいので、注意してください。
Windows10でプリントアウトしたら大丈夫でした。
※実際にロシア大使館に申請する時に印刷されていない事を指摘され、その申請は受け付けてくれませんでした。
ロシア大使館に申請する時にはバウチャーを印刷しておくことが必須なので、印刷抜けがないかしっかり確認しておくことをお勧めします。
ロシア大使館にオンラインで申請(EVA)
バウチャーを取得したら次はオンラインでEVAを申請します。
こちらのページから申請します。
こちらで国(Japan)と言語(日本語)を選びましょう。
チェックして申請書の作成に移りましょう。
こちらでパスワードを決めます。
パスワードはアルファベットと数字の混合のものでないとダメらしいです。
こちらのパスワードは再度申請する場面や途中で中止したときに再開するのに必要なので覚えておきましょう。
申し込み番号がでますので、パスワードと共にメモするなり印刷しておきましょう。
これから入力作業に入ります。
国籍を選択:JAPAN
ソ連国籍を保有しているかどうか?:NOを選択
目的:TOURISM(観光)を選択。同じような項目が3つあります。普通観光を選択。
訪問回数を選択します。
入国予定日を入力します。
出国予定日を入力します。
こちらの項目はバウチャーで入力したのと同じように入力しましょう。
苗字を入力します。
名前を入力します。
以前に結婚などで名前が変わっていれば、入力します。Yesを選択すると入力する項目がでてきます。
性別を入力します。
生年月日を入力します。
出生地を入力します。
ロシアで生まれた場合、Yesにします。生まれていないならNoです。
パスポートナンバーを入力します。
取得年月日を入力します。
有効期限を入力します。
次はバウチャーの情報を入力します。バウチャーの発行会社の情報を入力します。ほとんどの情報はバウチャーに記載されています。
僕が取得したバウチャーでは、会社の名前は左横に記載されていました。
住所はバウチャーの右上に載っています。
レファレンス:Federal Register of TourOperators №0XXXX1と記載。
Confirmation:VOUCHER №1XXXX7と記載。
わかりやすいようにバウチャーを載せておきます。
次は滞在予定の旅程を入力します。
保険に現時点では加入していないので、Noを選択します。
日本人は保険の加入は必須ではないですが、旅行に行く時には入っておくほうがいいでしょう。
保険はクレジットカード付帯の保険で十分だと思います。
ロシアに行ったことがあるかどうかなので、行ったことがないのならNoです。
ロシアVISA申請には保険必要なし。
クレジットカード保険で行くため保険番号が必要とありましたが、日本国籍だと保険の加入が必須ではないので、保険の欄はNoで大丈夫でした。
次は日本に住宅があればYesです。
住所を入力しましょう。
電話番号を入力します。日本の国際番号は+81です。
Faxは入力する必要がないので、無記入で大丈夫です。
Emailアドレスを入力します。
職業の有無です。
Noであれば、それ以上の記載は必要ないです。
同行者の有無を入力します。
WIFEとCHILDの項目しかなく、女性の場合は夫の項目がなかったので、Noにして申請しましたが大丈夫でした。同行者の苗字、名前、誕生日、住所を入力します。
ロシアに親族がいるかなので、Noを入力。
どこのロシア大使館に申請するかを選択します。
東京であれば上記のものを選択します。
ここまでできたら、後はプリントアウトだけです。
プリントアウトをします。
A4でプリントアウトしました。
プリントアウトした書類は2枚でます。
一枚目に写真を張り、サインをします。
※僕は写真とサインをするのを忘れ、大使館で焦って張りました。事前にサインと写真は張っておくと申請時にスムーズに申請できます。
ロシア大使館へ行き、パスポート&書類を持ち込む
書類作成が終われば、書類をロシア大使館に持っていきます。
- 申請者のパスポート原本。(パスポートの有効期限は、申請するビザの出国期限より6ヶ月以上必要。パスポートは見開き2ページ以上の余白を必要。)
- 電子査証申請書(EVA)
- 写真1枚(パスポート用のサイズ4,5х3,5cm)。
- お金(受け取りまで2週間以上なら無料)
ロシア大使館の受付時間は9時30分から12時30分になります。
東京の大使館に行ったときのことです。
そして、次は番号札をもらいましょう。東京では機械から取得します。
待ち人数は8人でした。
番号は23番でした。受付までの時間は約30分でした。
ハサミとノリ、ペンは大使館にありました。
ここで写真を張ったりカットすることはできます。ロシア大使館の近くにセブンイレブンもありますので、プリントアウトもできます。
申請までに注意事項がありますので、読んでから申請しましょう。
観光ビザの申請料金はこちらになります。
3営業日以内:10,000円
4-10営業日:4,000円
11営業日以上:無料
自分の番になったら、必要書類を持って申請します。
不備がなければパスポートの引取日を担当官に告げます。そして、横の窓口でお金を支払い(11営業日以上なら無料)、引換書をもらいます。
不備があると出し直しになるので少し余裕を持っていくのが良いでしょう。
近くにセブンイレブンもあるので、時間があればプリントアウトなどもできます。
これが12時近いと受付時間を過ぎてしまうと翌日以降になるので、もう一度ロシア大使館へ出向かないと行けなくなります。
できるだけ一回で済ませたいです。
後日、ロシア大使館でパスポート&ビザを受け取る
引換書の日付以降に、大使館へ行き引換書とパスポート&ビザをもらいます。
東京のロシア大使館では引換書を持って3番の窓口へ行けば、すぐにパスポートを出してくれました。
時間にして5分もかからなかったです。
取得時の注意事項
取得時の注意事項をまとめてみます。
申請時に戸惑ったところをまとめておきます。
申請には電子査証申請書(EVA)が必須
2013年1月21日より、申請には電子査証申請書(EVA)が必須になりました。
申請時にはこのHPより申請する必要があります。
申請言語はロシア語、もしくは英語で入力し、印刷する必要がある。
保険は必須か!?
ビザの申請には日本人は保険証書の提出が必須事項ではありません。
僕はこの項目は書きませんでした。
何日前から取得可能か?
ロシアのビザの申請は90日前から申請可能です。
約3か月前から申請可能と言うことですが、きっかり90日前なので、ご注意ください。
3か月だと思って申請すると、31日の月があったりすると計算が微妙にずれて申請不可のときもあります。
観光ビザの有効期限
観光ビザの有効期限は最大30日間です。
他人のビザを申請できるか?
他人のビザも代理申請できます。
僕は自分のと一緒に妻のビザも申請しましたが、無事に受領してくれました。特に質問されるとかはありませんでした。
ロシア大使館の営業時間
受付時間は、月曜日から金曜日までの9時30分から12時30分。
ちなみに土日祝日はお休みだが、1つ耳寄りな情報があります。
祝日はお休みだが、この祝日はロシアの祝日です。
そのため、日本の祝日は休みではないので、お仕事がある人は日本が祝日でロシアが祝日でない日を狙って行けば、会社を休むことなく申請することができます。
ロシア大使館(領事館)の所在地
在日ロシア領事館は、東京、札幌、函館、大阪、新潟にあります。
東京のロシア大使館情報
在日ロシア連邦大使館
〒106-0041
東京都港区麻布台2-1-1
電話:03-3583-4224
FAX:03-3505-0593
ロシア大使館の駐車場
東京のロシア大使館には駐車場がありませんでした。
しかし、ロシア大使館の目の前の郵便局には駐車場があり、お金を払えば利用できます。
料金は30分/500円でした。
ATM利用なら15分無料。
郵便局利用なら30分無料なので、うまく利用すれば、少し安くなります。
第三国でロシアのビザの取得は可能なのか?
2017年現在は日本国籍の者は、第三国でロシアのビザを取得することがほぼできない。
個人でロシアビザを取るにはほぼ無理と聞いています。もし、取り方があったら教えて欲しいです。
ロシアビザの代理申請
ロシアビザは代理申請が可能です。
自分の申請と一緒に友人や家族のビザの申請も可能です。
バウチャーと実際の旅行が違う場合
僕もそうでしたが、実際の旅行とバウチャーの内容が違う場合でも全く問題ありませんでした。
滞在日程がビザの日程内に収まっていれば、問題ありません。
取得にかかった総費用
今回の取得にかかった総費用は、799ルーブル(約1,600円)と今回の取得までは時間がなかったので、4営業日での取得なので手数料の4,000円と交通費です。
合計は5,600円+交通費になりました。
これが11営業日以降ですとバウチャー費用の1,600円のみでロシアのビザが取得できます。
※11営業日(約2週間)以降であればロシア大使館でのビザ取得費用は無料。
よって、ビザのみの取得費用はゼロです。
まとめ
難しいと言われているロシアビザですが、かなり簡単に取得することができました。
かなりあっけなく取得できたので、こんなものかと思ったくらいです。
ビザの申請用の証明写真はコンビニで30円でプリントアウトしました。
30円で証明写真をプリントアウトする方法はこちらの記事で詳しく書いておきます。
ロシアに限らず海外に行く時の保険はクレジットカードの無料の保険に加入しています。
無料保険について知りたい方は、こちらの記事へどうぞ。
追記
この方法でロシアVISAを取得して実際にモスクワの空港からロシアに入国しました。
ロシアの入国審査は厳しいと聞いていましたが、特に厳しいとは感じませんでした。
その時の記事はこちらです。
ロシアは英語がほとんど通じず困りましたが、観光名所は多く、ボリショイサーカス等も1200円から見ることができます。
モスクワからサンクトペテルブルグまでの移動もバスなら2400円と格安で移動することができました。
ロシアからはフィンランドのヘルシンキやエストニアのタリンまでバスや列車で抜けることもできるので、ロシアに行くなら他の国に行くのもいいかと思います。
ロシアでのスマホの充電について
ロシアの電圧は220Vで日本とは違います。
スマホなどは220Vでも対応していますが、プラグの形が日本とは違います。
ロシアのプラグの形はC型プラグで、ヨーロッパと一緒です。
現地では変換プラグは手に入りにくいので、日本で買っていくべきです。
これは世界主要ヵ国で対応できる電源プラグです。
世界各国に対応できUSBポートも付いているプラグもあります。
こちらは一個あればタコ足配線用のプラグを持ち運ぶ必要もありません。お勧めの一品です。
ロシアのモスクワのレアな空港から市内への行き方はこちら。
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